
*しょっぷのお仕事について*
地味〜な絵のお仕事についてのご案内

優しいという感情が生まれるのは、実はとても大変。他人が誰なのか、自分が誰なのか、誰が大事なのか、好きっていうのは何なのか、それを守るためにはどうすればいいのか、それが分からないと、優しさは生まれない。とても、とても時間がかかる。
脳があるから感情が生まれる訳じゃない。僕らがどんなにせっせと働いても、中々生まれてくれない感情だってある。殆ど何もしなくても勝手に生まれちゃう感情だってある。楽しいとか、嬉しいとか、哀しいとか嫌だとか、そういうのは割りと簡単に生まれてくれる。
でも優しさは難しい。僕らはここで、一生懸命、優しさの種っていうのを探す。こんなに優しい花が咲いてるんだもの、何処かにあるんだ。一億株に一つくらいの確率で、僕らはその種を見つける。
「見つけたよ。素敵な『優しい気持ち』を見つけたよ」
お知らせしなきゃ。
これは、凄く凄く、大変なこと。とっても、とっても素敵なこと。だから、『優しい』って気持ちを持つのは、凄く大変なこと。そして、とてもとても素敵なこと。
凄い、ことなんだよ。
***
アナログ水彩をスキャンしたもの。2002年の作品

しー…。静かにして。ここでは声を立てたりしてはいけない。ここは、とても大切な場所なんだ。ここは、魂の座。ここは、その人の何たるかが直に存在している場所。冷たく、蒼い炎の輝きは、まさにその人の魂。
ここは、僕達でさえ、何もしてはいけない所。ちょっとでも物音を立てると、ほら、足元の水鏡が波打ってしまう。あぁ、いけない、いけない。危ない、危ない、炎が揺れてしまう。
遠く、上の方で何か音がする。泣いている? 笑っている? それでもここはとても静か。何も変わらない。変えられないからだ。足元にしんと冴え渡る水の床と、立ち上る魂の炎と、そしてあそこに、何かの芽生え。確かにこの人が今生きているという証。あの人の魂が確かに存在しているという証。
静かにして…。ここでは音を立ててはいけない。

記憶って、一体どこにあるんだろう。気持ちって一体どこから来るんだろう。魂って、どこで生まれてるんだろう。
脳に線路が通ってて、色々な駅があって、もしそこを旅することが出来たなら、終点は、一体どこなんだろう。どこに、行くんだろう。遠い遠い記憶のどこかで、僕達は覚えているんだろう。そんなことを、実はずっとずっと考えていた、あの温かい海の中のことを。
狭いけど、とても温かかった。安心してそんなことばっかり考えてられた。今となっては、とても手の届かない所に行ってしまったけれど、その遥か彼方の温かい海。きっといつかは戻っていくのだろう。遠く、遠くまで続く線路をとぼとぼと歩いていくような人生の先に、きっと待っていてくれるのだろう。
この遥かな道の先には、今いつも僕と一緒にいて、僕の考えを助けてくれてる、脳って所があって、その何処かに続くような、長い長い線路が伸びている。
| La Chatte en Ciel*ソラネコ* |
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