月見草(みゅぜ:マヨヒガ)

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月見草の嫁



 別所にUPしたのは結構前のような気がするけど(苦笑)
 前の青い着物の人を描いた後でまた思いついたので描いてみた、今度は緑の人。イメージは月見草でした。

 某昔ばなしの作品であおりがかなり好きな部類に入る話に「月見草の嫁」という話があるのですが、その月見草の精のイメージで。この話、日本にある所謂異類婚姻の話に分類されることはされるのですが、助けてもらったからお礼に、というタイプではなくて月見草の方が男(馬子)に惚れて押しかけ女房してしまう、というちょっと面白い話。
 こういうタイプの話の流れだと、異類に人間が魅入られて取り殺されてしまうという結末が大多数ですが、この話は最後まで一途な恋で、実に切ない結末を迎えるお話でした。

 声のいい、歌の上手な馬子が、毎日馬子唄を歌いながら山で馬草を刈っていたのですが、毎日通るその道端に月見草が生えていて、日頃の馬子の歌をとても気に入って、こんな声のいい人の所へお嫁に行きたい……と思って、人間の姿になってやってきます。
 突然泊めてくれ、とやってきて、一晩馬小屋に泊まり、それが二晩三晩と続き、しまいには嫁にしてくれと言ってくる。馬子は、その娘がとても美しい娘だし、なにやらとてもいい匂いがする娘で、気立てもいいしよく働くので、喜んで嫁にします。
 ところが秋が過ぎて冬になってくると、嫁が段々元気をなくして寝たきりになってしまいます。弱気なことも言い出すし、馬子は必死に慰めながら山に仕事に出かけ、いつものように馬草を鎌でサクサク刈っていました。
 その日、仕事を終えて帰ってきて、荷車から刈った馬草を下ろしていると、中に月見草が一本紛れて刈られているのに気付きます。そして、いつも嫁さんの体から匂ってきていた何ともいい匂いが月見草の匂いだと分かって嬉しくなり、月見草がまだ咲いてた、お前と同じ匂いだよ、と家に入ると、布団はもぬけの殻。嫁が居ない。
 弱々しい声が後ろからして振り返ると、ぼんやりと嫁が立っていて、いつも馬子の歌声を聞いて嫁に来たいと思っていた、願いが叶ってとても幸せだったと言い残して、嫁の姿は月見草に変わってその場に落ちた。

……というようなお話。
 アニメーションの演出の関係で、病気がちになった嫁さんの独白とも夫との会話とも取れないような静かな会話がとても切なくて、最後に鎌が馬草をザっと刈るカットがあって、何も描かれてないし言われてないんだけども、「あ、きっと今刈られちゃったな……」と分かる感じがドキっとして胸がギュっとしたものです。
 その時の

「あんた……私が居なくなっても……私のこと忘れないでな……」

のセリフは名台詞の一つだと思って已まないダス(笑)
 と、そんなお話を思い出しながらの1枚でした。
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